「訪問美容を頼みたいけれど、いくらかかるのか分からない」
親御さんの髪のことで調べはじめたとき、多くの方が最初につまずくのが料金だと思います。
美容室のように店頭に価格表が貼ってあるわけではありません。「出張費」「移動費」といった見慣れない項目も出てきます。介護保険が使えるのかどうかも、はっきりしません。
この記事では、名古屋市で訪問美容を行っているグリシーヌが、料金がどう決まるのかを整理します。あわせて、名古屋市に用意されている助成制度についてもお伝えします。
訪問美容の料金は「施術料」と「訪問にかかる費用」でできています
訪問美容の料金は、大きく2つに分かれます。
- 施術料 — カット、カラー、パーマなど、髪に対して行うことの料金
- 訪問にかかる費用 — 出張費、駐車料金、道具の持ち込みなど、伺うことに対する費用
美容室の料金表と比べて高く見えることがあるのは、2つ目が含まれるためです。美容室であれば、お客様が店まで来てくださる。訪問美容では、美容師が道具一式を車に積んで、その方の生活する場所まで伺います。
料金を比べるときは、メニュー単価だけでなく、1回の訪問でいくらになるのか(総額)を確認すると分かりやすくなります。事業者によっては、施術料のほかに出張費・交通費・駐車場代が別で加算されることがあるためです。
グリシーヌの料金(ご自宅への訪問・名古屋市内)
グリシーヌの個人宅メニューは、1名・1訪問あたりの総額で表示しています(すべて税込)。
| メニュー | 料金 |
|---|---|
| カット(シャンプーなし) | 5,500円 |
| カット+移動式シャンプー台 | 7,150円 |
| カット&カラー(リタッチ) | 13,750円 |
| カット&カラー(全体染め) | 14,850円 |
| パーマ(単品) | 6,600円 |
| パッチテスト訪問 | 1,100円 |
- ベッド上での施術を希望される場合は、1名につき1,100円を加算します。
- 駐車料金はグリシーヌが負担します。ご自宅に駐車場がない場合も、近隣の有料駐車場代をご請求することはありません。
- 名古屋市外は、地域と日程によりご相談ください。
「移動式シャンプー台」は、持ち運びのできる洗髪用の設備です。お風呂場まで移動するのが難しい方でも、座ったまま、あるいは横になったまま髪を洗える方法として使います。個人宅の場合は、上の表のとおりセット料金に含まれています。
施設へ伺う場合の料金
施設や事業所へ伺う場合は、1回の訪問で複数の方を担当することが多いため、料金の考え方が変わります。
| メニュー | 料金 |
|---|---|
| カット(1名・シャンプーなし) | 2,200円 |
| カラー | 4,400円 |
| 移動式シャンプー台 | +1,650円 |
| 出張費(1〜2名のとき) | 1,100円 |
| 出張費(3名以上のとき) | 無料 |
3名以上の申し込みがある場合、出張費はいただきません。お支払いは、現金か、月末締めの銀行振込かを選んでいただけます。
施設のご担当者様向けには、施設・事業所の方へのページに、導入までの流れをまとめています。
介護保険は使えるのか
訪問美容の施術料に、介護保険は適用されません。カットやカラーは介護保険サービスの対象外で、全額が自費となります。
ここは誤解の多いところなので、はっきりお伝えしておきます。「訪問」とついていても、訪問介護や訪問看護とは制度上まったく別のものです。
ただし、自治体が独自に行っている助成制度は別にあります。
名古屋市には、訪問理美容の助成制度があります
名古屋市には「在宅高齢者訪問理美容サービス事業」という制度があります。
市の案内によると、概要は次のとおりです。
- 対象 — 65歳以上で、要介護3から要介護5の認定を受けており、外出して理美容店を利用することが困難な方(要介護3の方は、ねたきり度・認知症高齢者の日常生活自立度について市の定める基準を満たす必要があります)
- 自己負担 — 1回2,000円(税込)
- 回数 — 1年度あたり6回まで(申請の時期によって、その年度に使える回数は変わります)
- 内容 — 美容はカット・ブロー、理容はカット・顔そり
- 申請先 — お住まいの区の区役所福祉課、または支所の区民福祉課(電子申請も可能です)
条件に当てはまる場合、自費で頼むより負担は軽くなります。制度の詳細と最新の条件は、名古屋市の公式ページに掲載されています。まずは担当のケアマネジャーさんか、お住まいの区の福祉課にご確認ください。
グリシーヌはこの制度には参加していません
はっきりお伝えしておきます。この制度は、名古屋市に登録した理美容店を通じて利用するしくみですが、グリシーヌは登録店舗ではないため、この制度でのご利用はできません。グリシーヌをご利用いただく場合は、上に記載した自費のメニューとなります。
ご本人が制度の対象に当てはまるのであれば、まずは制度のほうをご検討ください。1回2,000円で年6回、カット・ブローを受けられるのは、ご家族にとって心強い選択肢だと思います。登録店舗については、区役所の福祉課で確認できます。
そのうえで、たとえば次のような場合には、自費の訪問美容が選択肢になります。
- 要介護3〜5の認定を受けていない、または65歳未満で、制度の対象にならない
- 年6回では足りず、もう少し短い間隔で髪を整えたい
- カラーやパーマなど、制度の範囲(カット・ブロー)を超える施術を希望している
- 車椅子のまま、あるいはベッドの上での施術を希望している
制度と自費、どちらが合うかも含めてご相談いただけます。「制度が使えるならそちらのほうがいい」という判断は、まったく当然のことだと思っています。
追加でかかるもの、かからないもの
料金表に出てこない部分を、あらかじめ整理しておきます。
かからないもの
- 駐車料金(グリシーヌが負担します)
- ケープ、ハサミ、コーム、清掃道具などの器具代(すべて持参します)
- 体調の急変や入院による当日キャンセルのキャンセル料(無料です)
別にかかる場合があるもの
- ベッド上での施術(1名につき1,100円)
- カラーの前に必要なパッチテストのための訪問(1,100円)
カラーをする場合は、施術予定日の48時間前にパッチテストが必要です。安全のために省略できない手順なので、カラーを希望される方は、訪問が2回に分かれることを見込んで日程をご相談ください。
お支払いについて
- ご自宅への訪問 — 現金でのお支払い
- 施設・事業所 — 現金、または月末締めの銀行振込
料金は、ご予約の段階でその日の総額をお伝えします。当日になって金額が変わることがないように、希望されるメニュー、施術の場所、必要な設備を事前に確認したうえでご案内します。
料金を調べるとき、あわせて確認しておきたいこと
金額そのものより、実は次のことのほうが、あとで差が出ます。
- 総額で示されているか — 施術料のほかに、出張費・交通費・駐車場代が加算されないか
- その方の姿勢で施術できるか — 車椅子のまま、ベッドの上など、対応できる範囲は事業者によって違います
- 片付けまで含まれているか — 落ちた髪の毛の回収と清掃をどこまで行うか
- 次回の相談ができるか — 一度きりではなく、続けて髪を整えていけるか
グリシーヌでは、施術後に髪の毛を回収し、使用した場所を清掃してから退出します。準備や設備については、よくある質問にもまとめています。
最後に
料金の話は、ご家族にとって聞きにくいことかもしれません。でも、これは遠慮していただく必要のないことです。
「この金額で、何をどこまでしてもらえるのか」
はっきりしないまま頼むより、先に確認しておいたほうが、当日を安心して迎えられます。
僕は、美容室へ通うことが難しくなった後も、その方の髪を担当できる美容師でありたいと思っています。そのためには、続けやすい金額であることも、大事な条件だと考えています。
料金のことだけでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
